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新型車の販売目標台数が数百台でも、ビジネスが成立する理由は?

 

新型車が発売されると、自動車メーカーは『月間販売目標台数』を発表します。

 

この月間販売目標台数が、3000台/月や8000台/月なら、「そうか、そこが目標なんだね」と思うくらいです。

 

けれど、これが300台/月とかだと、「大赤字じゃないんだろうか?」と感じますよね。

 

そこでカー雑誌『ベストカー』が、「新型車の月販目標台数って300台程度で成り立つものなの?」について調査していましたので紹介しますね。

 

 

意外と多い月間販売目標台数が数百台の新型車

月間販売目標台数が300台/月が1車種なら、たまたまその車が、特別なんだろうで済ませることも可能です。

 

ですが、意外に月間販売目標台数が数百台という新型車は多いんです。

 

例えば、2014年11月に発売された新型レジェンドは、月間販売目標台数は300台/月。さらに2014年10月に発売されたレクサスRCは、なんと月間販売目標台数はたった80台/月なんです。

 

確かに、レクサスRCは、600万円以上する高級車です。

 

けれど、それにしても80台/月で大丈夫なのでしょうか?

 

 

ちなみに、最近発売された新型車で、月間販売目標台数が1000台/月の車を以下に紹介しておきますね。

 

 

車名 月間販売目標台数 デビュー日
レクサスRC F 30台 2014年10月23日
レクサスRC 80台 2014年10月23日
WRX STI 250台 2014年8月25日
レジェンド 300台 2014年11月10日
スカイライン 400台 2013年11月11日
WRX S4 400台 2014年8月25日
ティアナ 520台 2014年1月20日

 

 

 

月間販売目標台数が数百台でもやっていける理由は3つ

通常、月数百台の販売台数では、ビジネスとして成り立ちません。ですが、実は、3つの理由から、ビジネスとして成立しているんです。

 

 

ホンダで開発責任者を歴任してきた繁浩太郎さんは、以下のように話しています。

 

少し長いですが、『ベストカー』から引用させていただきます。

メーカーにとっては月間販売目標台数も大切ですが、償却台数という言葉があります。売却台数は企画時に開発、生産、販売、それから収益などの事業計画から実販売台数の予想も含めて計画されます。もちろん収益は「+」で考えられています。ただその「+」はなにをもって「+」になるかというと、ちょっと微妙です。

 

極端な考え方をするとAという機種の単体で収益が「+」とならなくても、その商品で来店を誘引し、ほかの機種がたくさん売れれば、トータルとして「+」になるという考え方もあるので難しいです。

 

またさらに、Aという機種の償却台数を100台/月としても1年で1200台。これを10年売れば1万2000台。これくらいの販売地域が5つほどあれば、6万台になります。また、Aという機種が新機種だとしても、他機種の流用、共用部品がそのなかにあれば、そのぶん償却費用は減ります。つまり、どれくらいの地域でどの程度のスパンでどれほどの投資をして事業をするかは、カーメーカーの意思によりさまざまだということです。

 

また、月間販売目標台数でいうと、極端な例えですが1000台/月と発表しておいて、販売を開始して500/月だと、お客さんも「Aは売れてないんだ」となり、その後販売の勢いがなくなるかもしれません。それより200台/月と発表して500台/月売れれば、「予定の倍以上売れている」と発表され、お客さんは「Aは予定より売ているらしい、どんな商品なんだ?」となり、勢いがつくことも考えられるというわけ。

(引用元:ベストカー)

 

ようするに、日本だけでで見ると販売台数が少なくても、世界で販売台数が見込めるならビジネスとして成立する

 

もしくは、その車種では爆発的な販売台数が期待できなくても、注目を浴びることで、ディーラーの来店数が増え、他機種が売れればOKなので、ビジネスとして成立するということのようです。

 

 

確かに、スカイラインの国内の月間販売目標台数は400台/月ですが、インフィニティQ50として販売される北米などを合わせると、年間約5万台販売しているんです。

 

ティアナも同様で、アルティマとして販売される北米では約24万4000台も販売し、中国では約7万5000台販売しています。国内の月間販売目標台数は520台/月ですが、世界レベルで見ると、約37万台も販売しているんです。

 

これを見ると、ビジネスとして十分成り立つことが分かりますね。

 

 

また、(言葉は悪いですが)客寄せパンダとしては、日産・GT-Rやホンダ・NSXは、まさにこれに当てはまりますよね。

 

 

このように、月間販売目標台数が数百台でも、さまざまな理由から、ビジネスとして成り立っているというわけなんです。

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