いろいろな仕事で活躍している「軽トラック」。
農家で使われているイメージが強い車ですね。
軽トラックといえば、キャリイ(スズキ)とハイゼット(ダイハツ)が有名ですが、2018年5月に、スズキからロングキャビンの軽トラック「スーパーキャリイ」が新発売されました。
ロングキャビンの軽トラックといえば、ライバルであるダイハツの「ハイゼットトラックジャンボ」の独擅場でしたが、新型スーパーキャリイの登場より両社の対決が加熱しそうです。
そこで、『スーパーキャリイ vs ハイゼットトラックジャンボ。おすすめはどっち?』についてお話ししますね。
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目次
スズキからロングキャビンの新型スーパーキャリイが登場。快適性は軽トラックNO.1
軽トラックは、キャビンスペースは狭く、シートバックはリクライニングできない場合が多いです。
これは、限られた範囲内で最大限の積載能力を得るため(荷台にたくさん荷物を積めるようにするため)に、キャビンスペースは割り切って作られているからです。
軽トラックの売れ筋車種のキャリイ(スズキ)から、2018年5月16日、室内空間を広くした「スーパーキャリイ」が発売されました。
軽トラックのキャビンとは思えないほど、ゆとりある室内空間を実現した新型の軽トラックです。
広くて使い勝手がいい室内と、軽トラックで初めてとなる「前後の誤発進抑制機能」が採用されていたことで話題になりました。
ほかにも、「シートバックスペース」や「シートリクライニング機能」、「フラットに倒せる助手席前倒し機構」など、いろいろな機能を備えています。
そして、スーパーキャリイのライバル車といえば「ダイハツ・ハイゼットトラックジャンボ」です。
ハイゼットトラックのワンランク上のモデルです。
スーパーキャリイと同じ広い室内空間を備えていて、シートリクライニング機能はもちろん、シートバックスペースも備えています。
こちらが普通の軽トラック(ハイゼット)です。
↓↓↓
こちらが、ロングキャビンの軽トラック(ハイゼットトラックジャンボ)です。
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運転席の後ろが、少し長くなって室内が広くなっていますね。
スーパーキャリイもハイゼットトラックジャンボも、軽トラックの唯一の弱点ともいえるシートバックスペースが拡大しているので、窮屈なドライブポジションから解放される上に、電子工具など振動や雨から守りたい重要な仕事道具などを保管場所できるんです。
そこで、スーパーキャリイとハイゼットトラックジャンボの使い勝手などを比較してみました。
ちなみに、ダイハツのリクライニング機能を装着したハイゼットトラックジャンボは、歴史が古く1983年からラインアップされているんですよ。
■主要諸元表
グレード | スーパーキャリイX | ハイゼットトラックジャンボ |
全長×全幅×全高(mm) | 3395×1475×1885 | 3395×1475×1885 |
ホイールベース(mm) | 1905 | 1900 |
車両重量(kg) | 770 | 800 |
エンジンタイプ | 直3DOHC | 直3DOHC |
排気量(cc) | 658 | 658 |
最高出力(kW[ps]/rpm) | 37[50]/5700 | 34[46]/5700 |
最大トルク(N.m[kg-m]/rpm) | 63[6.4]/3500 | 60[6.1]/4000 |
トランスミッション | 5速MT | 4速AT |
JC08モード燃費(km/L) | 18.8 | 18.6 |
ブレーキ 前/後 | ディスク/リーディングトレーリング | ディスク/リーディングトレーリング |
価格(万円・税込) | 110.268 | 119.34 |
(引用元CARトップ)
室内性は、スーパーキャリイのほうが広くて使い勝手がいい
スーパーキャリイもハイゼットトラックジャンボも、ボディサイズは、全長3395×全幅1475×全高1885mmと、軽自動車なので同じ数値になっています。
最小回転半径も3.6mで同じです。
一方、座席後方のスペース空間は、
- スーパーキャリイ :スペース幅1235mm、スペース長さ250mm
- ハイゼットトラックジャンボ :スペース幅1345mm、スペース長さ175mm
となっていて、スーパーキャリイのほうが広いです。
スーパーキャリイの運転席シートスライド量は、軽トラックでは最長の180mmを実現していて、最前端までスライドしなくても最大40℃のリクライニングが可能となっています。
一方、ハイゼットトラックジャンボの運転席シートスライド量は140mmです。
ハイゼットトラックジャンボのリクライニング角度は公開されていませんが、スーパーキャリイの方がリクライニングの角度は大きいです。
ゆったり休憩するには、スーパーキャリイのほうがよく、シートバックスペースもスーパーキャリイのほうが広く使い勝手がよくなっています。
荷室スペース(荷台)は、ハイゼットトラックジャンボのほうが広い
室内スペースにおいては、スーパーキャリイに差を付けられたハイゼットトラックジャンボですが、荷室スペース(荷台)はスーパーキャリイに勝っています。
それもそのはず、ボディサイズに制限がある軽自動車は、キャビンを広くすれば荷室は狭くなるからです。
荷室長は、
- ハイゼットトラックジャンボが1650mm
- スーパーキャリイは1480mm
と、ハイゼットトラックジャンボのほうが170mmも長いんです。
また、両車とも座席後方のシートバックスペース下部に、フロアスパースを確保していますが、このフロア部分もハイゼットトラックジャンボの方が15mmも長いです。
積載性を重視するなら、ハイゼットトラックジャンボのほうがおすすめです。
動力性能は、新型というだけあってスーパーキャリイのほうが高い
スーパーキャリイは、5速MTを搭載していて、高速道路でも苦もなく静かに走行できます。
「これでノンターボの660ccなの?」と思うような動力性能で、高速直進安定性も高いです。
AT(オートマチックトランスミッション)とMT(マニュアルトランスミッション)のほかに、AGSと呼ばれるシングルクラッチ式ATも用意されています。
車両が軽いため動きがスムーズで、音も振動も少なく快適なドライブができます。
エアコンやナビも装備されているので、長距離走行も楽に走行できるんです。
一方、ハイゼットトラックジャンボは、4速ATを採用しています。
車内の振動や音などは、街乗りでも高速巡行でも軽乗用車と変わらない印象ですが、それでも設計が古いため、振動やノイズが気になることがあります。
先進安全装備は、ハイゼットトラックジャンボが一歩リードしている
スーパーキャリイの安全装備は、スズキの予防安全技術「スズキセーフティサポート」の「前後誤発進抑制機能」を軽トラックで初採用し、全車に標準装備しました。
誤発進抑制機能は、車両の前方及び後方に計4つの超音波センサーを装備し、超音波センサーで障害物を検知して衝突被害を軽減します。
一方、ハイゼットトラックジャンボは、2018年5月の一部改良で、衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」が採用されました。
2個のカメラをセンサーに使うことで、時速50kmを上限に歩行者も検知して緊急自動ブレーキを作動させます。
車両に対する衝突防止の警報は、時速100kmが上限となっています。
ほかにも、「車線逸脱警報機能」や「先行車発進お知らせ機能」などが備わっています。
スーパーキャリイには、緊急自動ブレーキが装備されていないので、安全性能の面ではハイゼットトラックジャンボのほうが上回っています。
まとめ
比較した結果、快適性を重視するなら「スーパーキャリイ」、積載性を重視するなら「ハイゼットトラックジャンボ」となっています。
それぞれメリット・デメリットがありますが、どちらも軽トラックとしての役割を十分果たしつつ、快適な居住性を備えています。
ロングキャビン軽トラックを買うときは、使い方によって選んでくださいね。