SUVといえば、かつては「ボディが大きめで車高が高く、デザインがごつい頑丈な車」で、「山道や砂浜などの悪路を軽快に走行する」というイメージが強い車でした。
けれど現在は、乗り心地や燃費などの実用性が考慮された、街中でも運転しやすい「コンパクトSUV」の人気が高くなっています。
そのような中、三菱から新型コンパクトSUV「エクリプスクロス」が発売されました。
近年は、各メーカーから続々と新型が発表されいて、三菱もエクリプスクロスの開発にかなり力を注いでいます。
そこで、『新型エクリプスクロスの紹介とライバル車との比較』についてお話しますね。
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目次
新型エクリプスクロスは、スポーツカーのエクリプスをSUVに進化させたもの
三菱のエクリプスクロスは、三菱が手掛けるSUVのアウトランダーよりも少し小型のクロスオーバーSUVです。
2017年10月28日開催された「東京モーターショー2017」にて日本で初公開され、2018年3月1日に新型コンパクトSUVとして発売が開始されました。
新型エクリプスクロスは、三菱のスポーツカー「エクリプス」をSUVとして復活させたもので、エクリプスから引き継いだスタイリッシュなフォルムと、SUVの走行性を持ち合わせた“クーペスタイルのSUV”となっています。
エクリプスは、1989年に北米を中心に販売されたスポーツコンパクトカーで、北米で絶大な人気を誇り、1990年に日本でも販売が開始されました。
2006年に販売が終了されましたが、今でもカスタムベース車として人気の高い車なんです。
この「エクリプス」に、クロスオーバーの略である「クロス」が組み合わされて、新たに「エクリプスクロス」が誕生したんです。
新型エクリプスクロスは、走行安定性と居住性に優れている
新型エクリプスクロスのプラットフォームは、アウトランダーに使用されているものに改善を加えたものです。
プラットフォームの設計は古いですが、熟成が進んでいるので走りは満足できます。
4WDシステムは、4輪制御技術の「S-AWC」と呼ばれるものが搭載されています。
この「S-AWC」は、パジェロやランサーエボリューションで培った4WD技術で、三菱の「最新4WD制御テクノロジー」なんです。
4WD「S-AWC」には、
・オート
・スノー(雪道)
・グラベル(悪路)
の3モードがあります。
雪道や悪路走行を前提としているので、市街地はもちろん峠道なども安心して走ることができますよ。
熟成されたプラットフォームと最新の4WD技術「S-AWC」の相乗効果により、新型エクリプスクロスは、安定性の優れた走行性能を備えているんです。
また、新型エクリプスクロスは、居住性が前後席とも広くて快適で、ファミリーカーとしても適しています。
前席は、サイズに余裕があって、ホールド性もいいので着座姿勢が乱れにくくなっています。
後席は、頭上と足元の空間にゆとりがあって、身長170cmの大人4人が乗車しても快適です。
荷室も床面積に余裕がありますし、リアゲートが大きく開くので荷物の出し入れがしやすいんです。
荷室の床下にも収納設備が配置されているので、使い勝手がいいんですよ。
新型エクリプスクロスのボディサイズや価格は、
・全長×全幅×全高 :4405×1805×1685mm
・ホイル―ベース :2670mm
・最低地上高:175mm
・価格帯 :253万2600円~309万5280円
となっています。
エンジンは1.5L直4ターボで、2WDと4WDが設定されています。
・エンジン :1.5L直列4気筒ターボ
・最高出力 :150ps
・最大トルク :24.5kgm
・JC08モード燃費 :15.0km/L(2WD)、14.0km/L(4WD)
新型エクリプスクロスと同じホールベースを持つアウトランダーとRVR、何が違う?
三菱のSUVは、
・RVR
・エクリプスクロス
・アウトランダー
・パジェロ
の4種類がラインアップされています。
このうち、アウトランダーとRVR、新型エクリプスクロスは、同じプラットフォームを使用していて、タイヤ前後の間隔を示すホイールベースも同じなんです。
ちなみに、プラットフォームが同じでも、ホイールベースは車種によって異なることが多いです。
ホイールベースの長さによって、運転性能や室内空間などに違いがでるからなんです。
では、プラットフォームもホールベースも同じ、新型エクリプスクロスとアウトランダー、RVRは、何が違うんでしょうか?
アウトランダ―とRVRを紹介しますね。
アウトランダー
アウトランダーは、三菱のSUVの中で主力車種に位置付けられていて、新型エクリプスクロスの上級車種になっています。
全長が新型エクリプスクロスよりも290mm長いので、後席の足元空間に余裕があり、荷室も広くなっています。
また、新型エクリプスクロスは、1.5L直4ガソリンの2WDと4WDしかラインアップされていませんが、アウトランダーは3種類のエンジンが用意されています。
【アウトランダーのエンジン】
・2.0L直4ガソリン(2WD)
・2.4L直4ガソリン(4WD)
・プラグインハイブリッドのPHEV
PHEVは、エンジンは主に発電機の作用に使われ、駆動は前後に搭載されたモーターが行っています。
そのため、アウトランダーPHEVは、走行性能が優れていて加速も滑らかです。
駆動用リチウムイオン電池の容量も12kWhなので、充電された電気でかなり長い距離を走ることができますよ。
RVR
新型エクリプスクロスとRVRは、どちらもコンパクトSUVです。
デザインやボディサイズも非常に近く、一見するとあまり違いがあるようには思えませんが、RVRは新型エクリプスクロスよりもボディサイズが少し小さいんです。
・新型エクリプスクロス :全長4405×全幅1805×全高1685mm
・RVR :全長4365×全幅1770×全高1630mm
RVRは、新型エクリプスクロスよりも全長が40mm短く、全幅も35mm狭くなっています。
RVRのエンジンは、1.8L直4を搭載していて、車両重量は最上級グレードの4WD・Gでも1430kgと軽いのが特徴です。
発売は2010年と古いですが、ホイールベースの割に全長が短いので、運転感覚は軽快なんです。
価格も2,304,720円~2,541,240円と割安に抑えられているんです。
新型エクリプスクロスのライバル車を紹介
SUVは、最低地上高が高く、大径のホイールを装着しているため、見た目がかっこいい上に、ボディはワゴンや5ドアハッチバックと同様の形状となっているので、居住性や積載性に優れています。
さらに、コンパクトSUVは、街中でも運転がしやすく、維持費を抑えることができるので、日本国内で大人気車種となっています。
そんなコンパクトSUVは激戦区なので、「新型エクリプスクロス」にもたくさんのライバル車が存在します。
そのライバル車なかでも人気の3車種を紹介しますね。
マツダ・CX-3
CX-3は、
・全長×全幅×全高 :4275×1765×1550mm
・ホイル―ベース :2570mm
・最低地上高:160mm
・価格帯 :210万6000円~241万4000円
となっています。
CX-3は、マツダ車らしく前席を重視して開発されているため、運転姿勢は自然で乗り心地が快適です。
しかし、全長が短いため後席の足元空間や荷室が、新型エクリプスクロスより狭くなっています。
クリーンディーゼルターボ車は、動力性能が高く、低燃費で経済的です。
4WDは、路面状態の検知能力に優れていて、綿密な制御を行って走破力が高いんです。
パワートレインは、2種類あります。
【2.0L直4ガソリン】
最高出力 :150ps
最大トルク :19.9kgm
JC08モード燃費 :16.0km/L(2WD)、15.2km/L(4WD)
【1.8L直4クリーンディーゼルターボ】
最高出力 :116ps
最大トルク :27.5kgm
JC08モード燃費 :20.0km/L(2WD)、19.0km/L(4WD)
ホンダ・ヴェゼル
ヴェゼルは、
・全長×全幅×全高 :4330×1770×1605mm
・ホイル―ベース :2610mm
・最低地上高:185mm(2WD)、170mm(4WD)
・価格帯 :207万5000円~281万円
となっています。
ヴェゼルは、コンパクトSUVの中でも人気車種です。
燃料タンクを前席の下に搭載しているのが特徴で、これによって後席を含めた居住性が優れていて、荷室も床が低くく、積載容量が大きくなっています。
後席の足元スペースは、新型エクリプスクロスよりも広いんですよ。
安全装備のホンダセンシングが搭載されていて、運転支援の機能も充実しているので、安全性能も高いです。
ファミリーカーとしても使いやすいSUVなので、人気となっているんです。
パワートレインは、2種類あります。
【1.5Lハイブリッド】
最高出力 :132ps
最大トルク :15.9kgm
JC08モード燃費 :27.0km/L(2WD)、23.2km/L(4WD)
【1.5L直4ガソリン】
最高出力 :131ps
最大トルク :15.8kgm
JC08モード燃費 :21.2km/L(2WD)、19.6km/L(4WD)
トヨタ・C-HR
C-HRは、
・全長×全幅×全高 :4360×1795×1550mm
・ホイル―ベース :2640mm
・最低地上高:140mm(2WD)、155mm(4WD)
・価格帯 :251万6400円~290万5200円
となっています。
C-HRは、SUVの中で販売台数が最も多い車種です。
プリウスと同じプラットフォームを使っています。
ボディサイズは、新型エクリプスクロスより少しコンパクトになっています。
ボディがコンパクトな分、走行安定性と乗り心地のバランスに優れているのが特徴です。
後方の視界が悪いのがデメリットですが、外観は斬新に仕上げられていて、かなりカッコいいんです。
パワートレインは、2種類あります。
【1.8Lハイブリッド】
最高出力 :98ps
最大トルク :14.5gm
JC08モード燃費 :30.2km/L
【1.2L直4ターボ】
最高出力 :116ps
最大トルク :18.9kgm
JC08モード燃費 :16.4km/L(2WD)、15.4km/L(4WD)
まとめ
新型エクリプスクロスは、ボディのサイズがライバル車より大きいため、前席後席とも室内空間に余裕があります。
4輪駆動制御技術「S-AWC」の採用により、走行安定性にも優れているので、運転の楽しさを満喫できるSUVなんです。
ただ、新型エクリプスクロスは、ライバル車に比べて価格が高いので、長所を見比べたうえで、自分に合った車を選ぶのがおすすめです。