日本でダウンサイジングターボが普及しない理由は、ガソリンにある

グローバルな世の中になって、日本で販売されている車は、いろいろな国で売られていることも多いです。

 

ただ、日本仕様と、他の国仕様では、同じ車でもエンジン性能が違うことがあります。

 

エンジン性能が違う理由はいろいろありますが、その国で販売されているガソリンが違うことも理由のひとつなんです。

 

近年、ヨーロッパを中心に“ダウンサイジングターボ”が流行っていますが、日本ではいまいち流行りませんよね。

 

日本でダウンサイジングターボがいまいち流行らないのは、日本のガソリンが影響しているんです。

 

そこで、『日本でダウンサイジングターボが普及しない理由は、ガソリン(オクタン価)にある』についてお話ししますね。

 

 

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オクタン価が低いと、ターボエンジンの一番良いところを引き出せない

今年(2017年)の夏に、新型シビックが日本で発売される予定になっています。

 

新型シビックはすでに北米で発売されていて、アメリカ仕様のシビックのエンジンスペックは、176ps/22・4kgmとなっています。

 

このエンジンは、ノーマルエンジン(ターボなしエンジン)に換算すれば、2300ccに相当する出力となっています。

 

 

実は、新型シビックのエンジンは日本で販売されいているステップワゴンにも搭載されていて、スペックは、

 

・ガソリンはレギュラー仕様

・150ps/20.7kgm

 

となっています。

 

ノーマルエンジン(ターボなしエンジン)に換算すれば、2000ccに相当する出力になってしまっているんです。

 

 

同じエンジンなのに、なぜスペックが違うのでしょうか?

 

その理由は、ガソリンの種類なんです。

 

 

日本はレギュラー仕様でないと売りにくいので、ステップワゴンのエンジンは、90オクタン(レギュラー)対応となっています。

 

一方、アメリカで販売されているガソリンは、日本でいえば95オクタンくらいです。

 

なので、アメリカで販売されているシビックは、95オクタンを前提に作られているんです。

 

※日本とアメリカ、ヨーロッパのガソリンは、こんなにも違う

輸入車の燃料はハイオク指定。理由はオクタン価の違い|車の規定値3

 

 

90オクタンと95オクタンだとあまり変わらないように感じますが、90オクタンと95オクタンだとエンジン性能はかなり違ってくるんです。

 

とくに、熱効率を追求しているダウンサイジングターボは、大きく違ってきます。

 

90オクタンだと、高負荷のときにエンジンがノッキングを起こしてしまうので、点火時期を遅らせる必要があります。

 

一方、95オクタンならノッキングしにくくなるので、エンジンの一番おいしいところ(効率がよいところ)を引き出すことができるんです。

 

ステップワゴンは、レギュラーガソリンに対応させるために、エンジン出力を150ps/20.7kgmに絞られているというわけなんです。

 

 

日本の道路状況&ガソリンを考えると、ダウンサイジングターボはメリットが小さい!?

一方、燃費に関しては、150ps仕様も176ps仕様もカタログ燃費(JC08モード燃費)に大きく差はありません。

 

なのでハイオク対応にしても、燃費だけ考えればメリットはないように感じますよね。

 

けれど、アクセルを大きく踏むような走り方をすると、ハイオク仕様は燃費が良くなるんです。

 

実用燃費で10%よくなれば、ガソリン価格が高くても、価格面でメリットが出てきます。

 

そのため、アメリカやヨーロッパで、ダウンサイジングターボが人気となっているんです。

 

 

ステップワゴンに搭載されている1500ccターボエンジンは、出力もトルクもライバル車(2000ccノンターボ)とほぼ同じ。

 

燃費は、少し負けてしまっています。

 

しかも、ダウンサイジングターボは、タービンやインタークーラー、直噴式を使うことでエンジン自体の価格が高くなってしまいます。

 

価格が高いのに、燃費がイマイチで、パワーも同じなら、2000ccノーマルエンジンを使ったほうがいいですよね。

 

ダウンサイジングターボを搭載したステップワゴンが、ライバル車に負けてしまっているのは、このような面もあるんです。

 

※ダウンサイジングターボは、ノーマルエンジンと比べて10万円くらい高くなってしまいます

ダウンサイジングターボのメリット・デメリット。燃費などがUP

 

 

日本は平均走行速度が低いので、ダウンサイジングターボエンジンにハイオクを入れて走るよりも、排気量が大きなノーマルエンジンのほうがメリット大きいです。

 

今後も平均速度が大幅にアップすることはない可能性が高いので、ダウンサイジングターボが普及するのはちょっと難しと考えられるんです。

 

ガソリンの違いは、こんなにもクルマに大きな影響があるんですね。

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