あなたは、「スタウト」をご存知ですか?
「知ってる!ビールの種類でしょ!」と思ったあなたは、ビール通ですね。
実は、ビールじゃなくて、クルマの車種にもスタウトがあるんです。
スタウトは、59年前の1959年に登場した、初代クラウンから派生したピックアップトラック(ボンネット型トラック)です。
2018年10月に、神奈川県藤沢市でガーデンフェスティバルが行われたのですが、ここに、ピカピカの初代スタウトが展示されていたんです。
59年も前のスタウトが、なぜ展示されたのでしょうか?
いったいどこから出てきたのでしょうか?
『59年前の初代スタウトが、なぜここにあるの?まだ走るの?』についてお話ししますね。
ちなみに、私は、今回の記事を書くにあたって、初めて「スタウト」というクルマを知りました。
知っている人は以外にも少ないクルマなんですよ。
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目次
初代トヨタ・スタウトとはどんなクルマなの?
トヨタ・スタウトは、トヨタが販売していたボンネット型トラックで、かつては「トヨペット・スタウト」という名前でした。
※ボンネット型トラック(ピックアップ型トラック)とは、こんな形の車です
↓↓↓
スタウトは、日本の高度成長を支えた車です。
初代クラウンから派生したトラックで、「商品輸送や農業用として使いやすいトラックを」ということから生まれました。
もともとスタウトは、「ライトトラック」という名前でしたが、「ルートトラック」と名前が似ていて紛らわしいという声が多かったです。
そのため、モデルの途中で、強い、頑丈な、勇敢なという「スタウト」という名前に変更されたという歴史があるんです。(当時、トヨタ・ルートトラックというクルマもあったんですよ。)
【初代スタウトのスペック】
- 全長×全幅×全高 =4675×1685×1700mm
- 車重 =1380kg
- エンジン =直4OHV 1453cc
- 最高出力 =58ps/4400rpm
- 3名乗車
※実際のトヨタ・スタウト写真は、こちらをご覧ください
ちなみに、ビールのスタウトは、真っ黒で、濃厚で味の強いです。
香ばしいナッツやチョコレート、コーヒーのような香りがすることが特徴です。
※ビールのスタウトは、これです
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59年前の初代スタウトは、現役で走れます
神奈川県藤沢市で行われたガーデンフェスティバルで、1959年生のピカピカの初代スタウトが展示されていたのですが、いったい、誰が持っていたのでしょうか?
ピカピカの初代スタウトを持っていたのは、販売会社の神奈川トヨタ自動車㈱です。
ガーデンフェスティバルは神奈川トヨタ自動車㈱の地元のイベントで、毎年ブースを出しています。
そして、2018年のガーデンフェスティバルでは、初代スタウトを展示したというわけなんです。
ですが、なぜ、神奈川トヨタ自動車㈱は、初代スタウトを持っていたのでしょうか?
所有するに至った理由は、無償で譲り受けた(寄贈された)からなんです。
☎ほお~。なぜ、そちらにこのクルマがあるのですか?
☎スタウト誕生年の’59年式のクルマで、神奈川県内のある農家の方がその年に購入され、仕事用に長らく愛用していたようです。
☎ずっと同じクルマに……。凄い。大切に乗っていたんでしょうね?
☎はい。仕事を終えると必ずクルマを木陰にとめ、ボディに付いた泥は毎回丹念に洗い流していたようです。だから59年経ったとは思えない状態のよさです。
☎その後は……?
☎そのオーナー様が亡くなり、その後このクルマはガレージの中に保管されていましたけど、2016年にその方の息子さんから弊社へ寄贈していただきました。21年間ほどガレージに眠っていたそうです。
(引用元:ベストカー)
59年前に生まれ、途中21年間も眠っていたのに、きれいな状態を保っていたというのはすごいですよね。
しかも、まだ現役で走ることができるというから驚きです。(※ただし、排ガス規制の関係で、残念ながら公道は走ることはできないようです)
所有していた農家の方が、愛情込めてていねいにあつかい、保管していたときの状態も良かったというのが伝わってきます。
昔の車でもていねいに扱えば59年もピカピカの状態を保っていることができるんですから、今の車も愛情込めて扱えば、いつまでもピカピカの状態を保つことができると確信できますね。
ちなみに、ガーデンフェスティバルに展示されたスタウトは、多くの女性から「このクルマ、かわいい」と評判だったそうですよ。
ヴィンテージカーに乗れば、女性からモテるかもしれませんね。
寄贈された初代トヨタスタウトは、エンジンもミッションも組み替えていません
実は、展示されたスタウトは、寄贈されたあとにレストア(修復&復活)されています。
ただ、レストアされたといっても、エンジンやミッションは、当時のままですし、オーバーホールもしていなんです。
☎弊社と関連会社の神奈川県トヨタ整備の共同プロジェクト第2弾としてレストアし、再び輝きを取り戻したのです。
――(中略)――
☎エンジンやトランスミッションはそのまま? ほかのものを組み換えているとか?
☎エンジン形式はR型で直4のOHV、1453ccです。オリジナルの状態のまま。一度もエンジンブロックを開けてオーバーホールをしたことがないんですよ。トランスミッションももとのまま。
☎へぇ~。そのトランスミッションは?
☎コラム式の4速MTです。
☎(中略)維持するのに苦労もあるのでは?
☎それがこの個体は状態がかなりよく、目立ったトラブルがないです。
(引用元:ベストカー)
エンジンのオーバーホールもせず、ミッションも当時のままで、今でも現役で走ることができるというのは、本当にすごいことです。
オーバーホールをしなくても走れるということは、保管状態が良くてエンジンなどの内部があまりサビていなかったからなんでしょうね。
ここでも、愛用していた農家さんの愛情が伝わってきますね。
譲り受けたスタウトは、神奈川トヨタ自動車㈱の店舗で、巡回しながら展示されています。
初代スタウトを見たい方は、神奈川トヨタ自動車㈱に確認してみれば、展示されている店舗を教えてくれるかもしれませんよ。
ヴィンテージカー(クラシックカー)を見たいなら、ここで見ることができます
初代トヨタ・スタウトは、神奈川トヨタ自動車㈱の販売店で見ることができます。
けれど、トヨタ2000GTや初代クラウンなど、ヴィンテージカー(クラシックカー)は、ほかのところでも見ることができます。
たくさんの車種を見たいなら、各自動車メーカーが運営している博物館がおススメです。
トヨタ博物館や、トヨタ産業技術記念館、日産ヘリテージコレクションなどでは、1930年頃のヴィンテージカーはもちろん、レースカーも見ることができます。
興味のある人は、ぜひ、各自動車メーカーの博物館へGOです。
予約が必要なところもあるので、事前にホームページを確認してくださいね。
博物館に関しては、こちらで詳しく説明していますので、参考にしてください。
↓↓↓
ちなみに、ハコスカGT-Rは、オークションで2500万円もの価格がつくこともあるんですよ。
※初代フェアレディZも、オークションですごい価格で取引されています
⇒車とお金に関する凄いニュース|ハコスカGT-Rが2500万円
まとめ
神奈川トヨタ自動車㈱が所有している初代トヨタ・スタウトは、オーナーさんの愛情が込められているクルマです。
他ではあまり見ることができないので、「実物を見てみたい!」という人は、ぜひ神奈川トヨタ自動車㈱の販売店へ行ってみてください。
実物を見たら、かわいくて欲しくなっちゃうかも!