最近は燃費を重視して車を選ぶ人が増え、それにともなって“空力”や“Cd値”という言葉も注目を浴び始めました。
空力に関しては「空気抵抗をよくすることかなぁ」となんとなく分かりますが、Cd値はイメージにくい言葉ですね。
そこでこれまでに、空力やCd値についてお話ししました。
※空力は車の進化に必要なことです
⇒最近、自動車界で注目の空力とは?燃費や走行性能に大きく関係
※Cd値は、数字が小さい方がいいです
⇒Cd値とは何?空気抵抗は、車の速度や前面投影面積も影響します
今回は続きとして、『空力は横や後ろも重要です』についてお話ししますね。
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空力は、前・横・後ろの全方位が大切
スポーツカーなどを見ると、クルマのフロントにエアロパーツがついて、空気の流れがよさそうな形状をしています。
そのため空力というと、フロント形状が、空気の流れが良い形になっていればいいと思いがちです。
もちろん、風が一番最初にあたるフロント形状は大切ですが、そのあと、風をきれいに流すために、ボディ側面や後ろも重要になってくるんです。
というのもボディの横や後ろも風をきれいに流さないと、抵抗が発生してしまうからなんです。
一見するとフロントがうまく風を切ってしまえばそこで問題解決に思えるかもしれないが、じつはそのあとにボディに沿って風を滑らかに流していくこと。つまりボディ表面からの剥離を起こさないことが大切なのだ。その理由は、離れるとそこに渦ができるから。渦は反対方向への流れなので、ボディ自体を引っ張ってしまう作用がある。川の流れで、渦があるところは流れが滞ってしまっているのと同じこと。
(引用元:CARトップ)
このように、車のボディの前から後ろまで風をきれいに流さないと、空気による渦が発生し、進行方向とは逆向きの力(抵抗)が生まれてしまうんです。
空気の流れが悪い状態で車のスピードが速くなると、ボディの側面や後方でたくさんの空気の渦ができ、抵抗も大きくなってしまいます。
理想としては、
・ボディサイドは空気が這うようにして流す
・リアはボディに沿って下に流さずに一気に後ろに流して乱れなく剥離させる
と、渦ができないので抵抗も減るんですよ。
近年は、ボディ下も空力の対策が行われています
ここ10年くらいで急速に進化したのが、フロア下の空力です。
1990年代はGT-Rなどがアンダーパネルなどを装着していたこともありますが、近年は、一般車でもボディの下にパネルなどを装着して、空力を良くする対策をしているんです。
昔は、ボディの下は凸凹があるのが当たり前でしたが、近年の車のボディ下は、全面フルカバーとなっていて、凸凹はあまりないんです。
高級車の中には、サスペンションの付け根にカバーをつけている車種もあるんです。
このように、近年は、ボディの下も空力の対策が行われているんです。
ちなみに、レヴォーグやプリウスは、なんとアルミホールに樹脂のカバーを付けて、空力を良くしているんですよ。
空力は、燃費性能に大きくかかわってきます。
そのため、どの自動車メーカーも、空力対策に力を入れています。
それでもタイヤやホイールを対策している車種は少ないです。
タイヤはホイールは、回転している部分なので風の渦がどうしてもできてしてしまい、乱気流が発生してしまいます。
今後は、タイヤやホイールも、多くの車種で空力を良くする対策が行われてくるんでしょうね。