2016年10月に、愛知県一宮市で、運転中に助手席に置いたスマートフォン(スマホ)でポケモンGOを操作していたトラック運転手(川合信右)が、小学4年生だった則竹敬太君(当時9歳)をはねて死亡させたという悲しい事故が起こりました。
この事故以外にも、ポケモンGOが配信されてから、スマホでポケモンGOをしながら運転する「ながら運転」による交通事故が全国で多発しました。
ながら運転の交通事故が多発したことにより、厳罰化が進みました。
ただ、厳罰化されても運転中にスマートフォンや携帯電話を使用する「ながら運転」による事故は増加。
そこで、2018年12月20日に、「ながら運転」の罰則をさらに強化しようと、警察庁が改正案を出しました。
改正案により、「ながら運転」はどのくらい厳罰化されるのでしょうか?
『ながら運転による事故は増加中!2019年にながら運転はより厳罰化!』についてお話ししますね。
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目次
取り締まりが強化されても、「ながら運転」による交通事故は減らず
運転中のポケモンGOによる交通事故が増えたことにより、「ながら運転」の取り締まりが強化されました。
けれど、取り締まりが強化されても交通事故は、ほとんど減りませんでした。
警察庁の発表によると、2017年(平成29年)に、
- 運転中に携帯電話などを使用して検挙された件数は、91万5797件
- ながら運転で検挙された割合は、検挙された人全体の14.1%
- 検挙が最高速度違反(147万8281件)、一時不停止違反(132万7461件)の次(3番目)にながら運転の検挙は多い
と、運転にスマホや携帯を使用して捕まった人はかなり多いんです。
また、以下の図のように、2017年に
- スマートフォンや携帯の使用が原因で起こった交通事故は、1885件
- 2015年、2016年から横ばい
と、取り締まりが強化されでも、事故数は減ってないんです。
特に、スマホなど、
していて、5年前(2012年)と比較すると、約1.8倍も増えているんです。
(出典:https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/keitai/info.html)
さらに、2017年のスマホなどを使用ながらの運転による死亡事故の数は、32件起こっていて横ばい。
特に、
と、画面を見ていたことによる死亡事故は、増加傾向にあるんです。
(出典:https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/keitai/info.html)
時速60km/hで走行した場合、クルマは2秒で約33.3mも進みます。
「たかが2秒くらい、私なら大丈夫」と思ったあなた、下の動画(JAFのながら運転の検証動画)を見てください。
「運転中のスマホや携帯の操作」だけじゃなく「ハンズフリーで電話しながらの運転」でも、飛び出しはもちろん、通常の信号への対応も遅れることがあるんです。
「ながら運転」は、思っている以上に危険なことなんですよ。
スマートフォンや携帯電話などの「ながら運転」の罰則は、大幅に強化されます
2018年12月20日に発表された試案(ながら運転の罰則をさらに強化した改正案)では、大幅に罰則が強化されてます。
「ながら運転」による罰則は、以下のようになります。
現行のながら運転の罰則
■携帯電話やスマホの使用(保持)
罰則:5万円以下の罰金
反則金:大型7000円、普通6000円、二輪6000円、原付5000円
基礎点数:1点
■携帯電話やスマホの使用(交通の危険)
罰則:3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金
反則金:大型12000円、普通9000円、二輪7000円、原付6000円
基礎点数:2点
※現行の罰則では、基本的に反則金を支払えば罪に問われることはありません
※保持は事故を起こしていない場合、交通の危険は事故を起こしたような場合に適用されることが多いです
改正後のながら運転の罰則
■携帯電話やスマホの使用(保持)
罰則:6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金
反則金:大型2万5000円、普通1万8000円
基礎点数:3点
■携帯電話やスマホの使用(交通の危険)
罰則:1年以下の懲役または30万円以下の罰金
基礎点数:6点(いっぱつで免許停止30日となる点数)
このようにながら運転の罰則は、大幅に厳しい内容に変更されているんです。
改正前は反則金があったので、「交通の危険がある」となっても前科はつきませんでした。
けれど、改正後は、「交通の危険がある」と判断された場合、「反則金がない=刑事罰=前科がつく(犯罪行為)」ということになります。
改正案は、2019年の通常国会までにまとめられて提出されます。
試案が通り、道路交通法が改正されたら、罰則はかなり厳しくなると覚えておいてくださいね。
「ながら運転」をしている車や、危険な運転をする車からは離れよう
最近は、スマートフォンの地図アプリを、カーナビの代わりに使う人が増えました。
けれど、運転中に地図アプリを操作したり、画面を注視(見つめること)していると違反になります。
スマートフォンの地図アプリを使用することはOKなのですが、操作や注視は違反です。(スマホの画面は小さいので注視しがちになります)
スマホの地図アプリを使用するときは、助手席の人に操作してもらうか、発進前に設定して音声での案内に設定してくださいね。
交通事故は、被害者はもちろん、加害者(ドライバー)も悲しい思いをします。
「ながら運転」をしないことはもちろん、事故をしない運転をして、安全運転を心がけてくださいね。
※事故に遭いやすい運転があります
また、事故を起こしそうな危ない運転をする車(ドライバー)に出会ったら、巻き込まれないようにすぐに離れるようにしてくださいね。
事故を起こしやすい車(ドライバー)には、特徴があるんですよ。
※こんな車をみたら要注意
⇒危ない運転をする「危険な車」への対処法。すぐに離れるのが一番
まとめ
スマートフォンや携帯電話などを使用しながら車を運転する「ながら運転」は、2019年に罰則が強化される予定です。
そもそも「ながら運転」は、とっても危険な行為です。
罰則が強化されても、されなくても「ながら運転」は行わないようにしてくださいね。
安全運転は、ドライバーのマナーです。